蒼空~キミの名前を呼ぶ~
蒼い空は、永遠に
白い入道雲。
ジリジリと照りつける太陽。
セミの鳴き声。
そして、
蒼く晴れ渡る空。
あの日から――…、三ヶ月。
気がつけば、
季節は春から夏へと移り変わっていた。
あたしは、夏の熱いアスファルトを歩きながら、どこまでも蒼い空を見上げた。
蒼い空で光輝く太陽が眩しくて、目を細める。
「いい天気」
ポツリと呟いたあたしの言葉に、返してくれる人はいなくて。
虚しく空へと吸い込まれた。