蒼空~キミの名前を呼ぶ~



―――――キーンコーンカーンコーン…




「よかったぁ!間に合って!」


あぁ、間に合ってよかったよ?
確かに…。


でもさ、でもさ…



「まだ遅刻した方がマシだったよっ!!」


「なんでよ~!」



…なぜかって?

普通あそこから10分はかかる距離を
あなたがたったの5分で着いたからだよ…。


しかも、2人乗りでだよ!?


息ひとつ乱さず、
相変わらずの可愛い笑顔…。



後ろに乗ってたあたしの方が
疲れてるってどうよ!?





「まどかちゃん、すげぇ!」

「あ゛…?」



忘れてたぁー…っ!

チャラ男忘れてたぁーッ!!


ヤバいよ!

この2人絶対に合わない!



断言できる!!!!





「おーい、お前ら早く教室行けー!」


ナイスタイミング!

天の助け!


先生だよね!?
なんて、いい先生だ…!




「じゃ、じゃあ…、行こうか…?」


「う…「うんー!同じクラスだしねー!」



まどかにかぶせたな!

殺されるぞ…?



て、え…?






同じクラス だとぉーっ!?


ありえねぇーッ!!







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