蒼空~キミの名前を呼ぶ~
「高野 蒼空です。
…えっと、一年間よろしくお願いします…。」
「おい、高野…。
沢渡と高野だけだぞ?
そんな素っ気ない自己紹介は…。
お前ら、似た者同士か~?」
その言葉にドキッとした。
似た者同士…。
蒼空とあたしが…?
少し嬉かった。
ちょっとしたことだけど…。
だけど、そんなあたしの舞い上がった気持ちは
蒼空の言葉によって
一気に落とされてしまった。
「どこがですか?
全然、似てませんけど…。」
そっか、蒼空はイヤだよね…。
あたし一人舞い上がってバカみたい…。