蒼空~キミの名前を呼ぶ~
――――ザッ…
「とぉちゃーく!!」
「とぉちゃーく!!」
大人だったらすぐ着く距離もこの頃、幼かったあたしたちはとても海までの道のりが長く感じた。
だから、着いたときには2人とも表情をパアッと明るくさして喜んだ。
「きゃあー!水つめたぁーい!!」
「ほんとだぁー!!」
「きゃあ!ソラ、水かけたなぁ!
――えいっ!」
「わぁ!!つめたいよー!!」
「「あははは!!」」
夏の終わり、キミとここで笑いあったことあたしは忘れない。
そして、
この日キミとみつけた秘密も――…。