蒼空~キミの名前を呼ぶ~

――――ザッ…



「とぉちゃーく!!」

「とぉちゃーく!!」




大人だったらすぐ着く距離もこの頃、幼かったあたしたちはとても海までの道のりが長く感じた。


だから、着いたときには2人とも表情をパアッと明るくさして喜んだ。




「きゃあー!水つめたぁーい!!」


「ほんとだぁー!!」


「きゃあ!ソラ、水かけたなぁ!
――えいっ!」


「わぁ!!つめたいよー!!」



「「あははは!!」」





夏の終わり、キミとここで笑いあったことあたしは忘れない。





そして、


この日キミとみつけた秘密も――…。





< 6 / 304 >

この作品をシェア

pagetop