蒼空~キミの名前を呼ぶ~
「ソラ!!あっちも、みてみよう!!」
「でも…、あっちは道路から見えなくて、
何かあったときにおとながわからないから
ダメ、ってお母さんが言ってたよ…?」
そんなことは、あたしもお母さんから聞いていた。
だけど、そのときのあたしは無性に行きたくてしょうがなかった。
「ねっ…?おねがい、ソラ!!」
あたしが両手を合わせて頭を下げると、優しいキミは困ったように言ったね。
「もう…、しょうがないなぁ。」
「やったぁ!!!!」
キミは頬を膨らましていたのに、あたしがやったぁ、って喜ぶとキミもニコッと笑ってくれたね。