蒼空~キミの名前を呼ぶ~

相談相手





目の前が霞んでよく見えない。





きっとそれは、あたしが…




「美紗!? どうしたのっ!?」





―――…泣いているから。





「もしかして、高野くんと何かあったの…?」


「ふぇ…、まどかぁ…。」



ガバッとまどかに抱きつくあたし。


そんなあたしにまどかは、

「よしよし、
聞いてあげるから泣きやみなさい!」


そう言って、あたしの頭を撫でてくれた。







まどかの優しい手…。



「…ふふ、まどか…お姉ちゃんみたい…。」


「え~?お姉ちゃんかぁ…

泣いたり笑ったり忙しい妹ね~!
みたいな~?」

「あはは、誰それ。」

「美紗のお姉さまのまどか姉ちゃん。」

「まどかお姉さま~。」

「泣きやんだか、妹よ!」

「うん~。」

「じゃあ、暑いからはがれなさい!」



ちぇっ!

くっついてたっていいじゃない、ケチ!



とか、思いつつもまどかから離れた。











まどかといると元気になる。

ほんとにスーパーガールだね、まどかは。




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