蒼空~キミの名前を呼ぶ~
「は!?
告ったぁーっ!?」
ただいま、屋上にてまどかに状況報告中…。
まどかも、呆れちゃった?
まぁ、そうだよね。
「やるやん、美紗!」
パァッと顔を明るくして、にっこにこに
笑うまどか。
「…は?」
あ、マヌケな声が出た…。
「だって!
告白なんて勇気いることやん!
スゴいで?」
いや、だって勝手に口が動いちゃって…。
勇気とか、そんなのなかったし。
それに…
「あたし、蒼空にフラれちゃったよ?」
それはもう、ハッキリと…。
「やから?
だって、諦めへんのやろ?
高野くんにも宣言したくらいやし!」
それも、口が勝手に…。
てか、今思ったけど「諦めない」とか、
ウザい…よね?
ストーカー?しつこい?
あぁ、蒼空はどんな風に思っただろう…。
そんなことを思ったときだった。
――――――…ガチャ
屋上のドアがゆっくりと開いていく。
もしかして…、聞かれた!?