蒼空~キミの名前を呼ぶ~
告白
「ねぇ、美紗ちゃん!」
あぁ、まただ…。
「何か用、神崎くん?」
「何、その嫌そうな顔~。」
不満そうな顔をしてあたしを
軽く睨む神崎くん。
それに反抗してあたしもキッと睨む。
しかも、不満なのはあたしだよっ!!
「だって、用もないのにずっと
付きまとわれたら誰だって嫌になるよ。」
そう、あたしは最近
神崎くんの異様なくっつきぶりに
嫌気がさしている。
確か…、
蒼空のことで大変だった
あの日くらいからかなぁ…。
あたし昔から注目されるの苦手なんだよなぁ。