蒼空~キミの名前を呼ぶ~
あたしは半ば無理やりキミをつれていく。
「ミーサー!!やめよぉよー?」
「だめだってばー!!」
キミは優しいから、あたしを放っておけなくてあたしを追いかけてくる。
だんだんと岩場になってきた。
こっちだ――…。
何かに話しかけられてるような…、そんな感じがしたのを今でも覚えてる。
あたしは、足が勝手に歩いている気分だった。
初めてくる場所とは思えないくらいだった。
そのときだった。
あたしが、「ここだ!」って直感したのは…
あたしたちだけの美しい世界だった―――…。