蒼空~キミの名前を呼ぶ~


「………。」

「おーい、美紗ちゃーん?」


あたしは目の前で神崎くんの手が
ブンブンと振られる。


「…はいぃーっ!?」

驚くあたしを見て、
神崎くんは呆れたように言う。


「だからぁ、オレ美紗ちゃんのこと好きだから
美紗ちゃんの恋、応援できないや~。」

「………。」



告白?

今のは告白なの!?

神崎くんがあたしに!?





ん…? いや、待てよ?

相手はあの神崎くんだよ?

正真正銘のチャラ男だよ!?



きっと誰にでもそういうこと言ってるんだよ!!

そうだよ、絶対に!!


納得したぁ~!


あたしはそう簡単に騙されないんだからね!!



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