風に恋して
「レオ様!!」
バン、と大きな音を立てて客室のドアが開く。コット家の当主、アーロンから南地区の状況について報告を受けていたレオは思いきり顔をしかめた。
「イヴァン、取り込み中だぞ。それにお前にはリアの様子を診るように言ってあったはずだろ」
「失礼は承知しておりますが、そのリア様が、シャワールームに閉じこもって出ていらっしゃらないのです!」
イヴァンは息を荒げながら早口で捲くし立てた。
「なんだと?」
「リア様が?一体どうして?」
アーロンが訝しげにイヴァンを見つめている。
「私にも何がなんだか……とにかく、レオ様にいらしていただかないと、リア様の呪文は解けないのです」
どうやらドアに呪文をかけているらしい。優秀であるということは、こういうとき対応するこちらも大変なのだ。
レオはため息をついて立ち上がった。
「わかった。アーロン、すまないが少し待っていてくれるか?夕食を用意させるから」
「ええ。私は構いませんから、早く行って差し上げてください」
レオはそれに頷いて、イヴァンと共にリアの部屋へ向かった。
バン、と大きな音を立てて客室のドアが開く。コット家の当主、アーロンから南地区の状況について報告を受けていたレオは思いきり顔をしかめた。
「イヴァン、取り込み中だぞ。それにお前にはリアの様子を診るように言ってあったはずだろ」
「失礼は承知しておりますが、そのリア様が、シャワールームに閉じこもって出ていらっしゃらないのです!」
イヴァンは息を荒げながら早口で捲くし立てた。
「なんだと?」
「リア様が?一体どうして?」
アーロンが訝しげにイヴァンを見つめている。
「私にも何がなんだか……とにかく、レオ様にいらしていただかないと、リア様の呪文は解けないのです」
どうやらドアに呪文をかけているらしい。優秀であるということは、こういうとき対応するこちらも大変なのだ。
レオはため息をついて立ち上がった。
「わかった。アーロン、すまないが少し待っていてくれるか?夕食を用意させるから」
「ええ。私は構いませんから、早く行って差し上げてください」
レオはそれに頷いて、イヴァンと共にリアの部屋へ向かった。