風に恋して
――手を握ったけれど、その温もりはすでにリアを離れた後だった。
(あ……)
ゆっくりと起き上がって部屋を見回すけれど、レオの姿はない。
執務だろうか……
窓の外では太陽が一番高いところに昇っていて、かなりの時間眠っていたことがわかる。
「レオ……」
そう呟いたとき、窓からサァっと風が吹き込んできた。
『……ぁ……』
それと共に微かに聞こえた声。リアは夢の中でしたようにキョロキョロと辺りを見回す。
(気のせい?)
先ほど見た夢のせいだろうか。
リアはため息をついて、背中をベッドに沈めた。
熱はほぼ下がっている。また、微熱だ……
「レ、オ……」
目を瞑り、もう一度彼の名を呼ぶと、また風が吹いた気がした。
(あ……)
ゆっくりと起き上がって部屋を見回すけれど、レオの姿はない。
執務だろうか……
窓の外では太陽が一番高いところに昇っていて、かなりの時間眠っていたことがわかる。
「レオ……」
そう呟いたとき、窓からサァっと風が吹き込んできた。
『……ぁ……』
それと共に微かに聞こえた声。リアは夢の中でしたようにキョロキョロと辺りを見回す。
(気のせい?)
先ほど見た夢のせいだろうか。
リアはため息をついて、背中をベッドに沈めた。
熱はほぼ下がっている。また、微熱だ……
「レ、オ……」
目を瞑り、もう一度彼の名を呼ぶと、また風が吹いた気がした。