風に恋して
「リア。頭痛がひどくないのなら、先に食事をしろ」
「うん、じゃあ食堂に……きゃっ!?」
リアの足が床に着く前に、身体がふわっと浮いた。レオがリアを抱き上げたのだ。
「や、やだ!レオ、降ろして。自分で歩けるよ」
「ダメだ」
セストもエレナも見ているのに。それにお腹の子も風になって出てきている。正確に言えば“見えて”はいないのだろうけれど、両親の行動はわかるらしく先ほどから嬉しそうに笑ってリアたちの周りを漂っている。
「どうして――っ、ん!」
リアの抗議の言葉を口付けで飲み込まれる。
「どうしても」
「バ、カ……」
リアは熱くなった頬を隠すようにレオの胸に顔を埋めた。しばらくセストたちの顔を見られないだろう。
そんなリアを見て、レオは満足したようにフッと笑った。そして扉へと歩いていく。
「お前たちもしばらく休んでいていい。食事をするなら一緒に来い。まとめて用意させる」
『もー!もー!』
もちろん、2人と一緒に風も移動していく。
「桃も好きなだけ食べるといい」
そんなレオと2人の子供のやりとりを初めて聞いて、リアは笑った。
「うん、じゃあ食堂に……きゃっ!?」
リアの足が床に着く前に、身体がふわっと浮いた。レオがリアを抱き上げたのだ。
「や、やだ!レオ、降ろして。自分で歩けるよ」
「ダメだ」
セストもエレナも見ているのに。それにお腹の子も風になって出てきている。正確に言えば“見えて”はいないのだろうけれど、両親の行動はわかるらしく先ほどから嬉しそうに笑ってリアたちの周りを漂っている。
「どうして――っ、ん!」
リアの抗議の言葉を口付けで飲み込まれる。
「どうしても」
「バ、カ……」
リアは熱くなった頬を隠すようにレオの胸に顔を埋めた。しばらくセストたちの顔を見られないだろう。
そんなリアを見て、レオは満足したようにフッと笑った。そして扉へと歩いていく。
「お前たちもしばらく休んでいていい。食事をするなら一緒に来い。まとめて用意させる」
『もー!もー!』
もちろん、2人と一緒に風も移動していく。
「桃も好きなだけ食べるといい」
そんなレオと2人の子供のやりとりを初めて聞いて、リアは笑った。