風に恋して
リアからの口付け。

触れるだけの軽いキスだったけれど、リアからしてくれたのは初めてだと思う。

「リア」
「うん」

レオはリアの頬に手を添えた。

告白もキスも嬉しかったけれど……

「好き、じゃ足りない……リア」
「……愛してる」

レオに促されると、リアはとても綺麗に微笑んでその言葉をくれた。それが合図のように、2人の唇が再び重なって。熱くて深く、想いを伝え合うキスをした。

リアがレオの首に手を回して、レオもリアの身体を引き寄せて、隙間がなくなるほどにお互いを求める。

「リア、愛してる。ずっと、ずっと……もう長い間。これからもずっと……」

レオはリアの身体をソファに組み敷いて、更に情熱的に唇を寄せた。

「んっ、は…………んんっ」

リアの呼吸が荒くなって、苦しそうにレオの胸を押し返してきた。レオは唇を解放してそっと首筋から胸元へとキスを落としていく。

「レオっ、だめ……」

リアがピクッと震えて、レオの腕を掴んだ。

「リア」
「だ、だめだよ……?」

レオの熱のこもった呼びかけに、リアが頬をカッと染める。
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