風に恋して
Extra:Happy Wedding♪
「レオ……緊張する」
「大丈夫だ。俺が隣にいるだろ?」
リアはレオの腕にギュッとしがみつく。先ほどから不安そうに瞳を潤ませるリアと、リアの肩を撫でて落ち着かせようとしているレオ。
『うー!まー、ぱー!きゃはっ』
そんな2人の周りをルカがくるくる風になって吹き、飾られたたくさんの花たちを揺らしていく。色とりどりの花びらが、2人に降り注ぐ。
「ルカ様、あまり強く吹かれると花が散ってしまうので……」
セストが困ったように後ろから声をかける。
今、レオとリアがいるのは城の一番大きなバルコニーへとつながる窓の入り口。そのバルコニーを埋め尽くす花の上でルカが遊んでいるのだ。いや、祝福しているのかもしれない。
今日は王妃が誕生する日。
リアは純白のドレスに身を包み、レオはタキシード。
そんなヴィエント国王と王妃を一目見ようと、下の広場からは明るいざわめきが聴こえてくる。
城の庭はヴィエント国民と王妃となるリアの故郷からマーレ国民も集まり、人が溢れかえっている。
それも、未来の王子がすでにリアのお腹にいることが噂になっているらしく、広間の熱気は今までにないほどに膨れ上がっていた。
「大丈夫だ。俺が隣にいるだろ?」
リアはレオの腕にギュッとしがみつく。先ほどから不安そうに瞳を潤ませるリアと、リアの肩を撫でて落ち着かせようとしているレオ。
『うー!まー、ぱー!きゃはっ』
そんな2人の周りをルカがくるくる風になって吹き、飾られたたくさんの花たちを揺らしていく。色とりどりの花びらが、2人に降り注ぐ。
「ルカ様、あまり強く吹かれると花が散ってしまうので……」
セストが困ったように後ろから声をかける。
今、レオとリアがいるのは城の一番大きなバルコニーへとつながる窓の入り口。そのバルコニーを埋め尽くす花の上でルカが遊んでいるのだ。いや、祝福しているのかもしれない。
今日は王妃が誕生する日。
リアは純白のドレスに身を包み、レオはタキシード。
そんなヴィエント国王と王妃を一目見ようと、下の広場からは明るいざわめきが聴こえてくる。
城の庭はヴィエント国民と王妃となるリアの故郷からマーレ国民も集まり、人が溢れかえっている。
それも、未来の王子がすでにリアのお腹にいることが噂になっているらしく、広間の熱気は今までにないほどに膨れ上がっていた。