風に恋して
リアが驚いて身体を硬くする。

初めてのキス――こんな風に乱暴に奪うつもりじゃなかった。しかし、1度その線を越えてしまえば身体は本能のままに動くものだ。無理矢理に口付けを深くしてリアの呼吸を奪う。

「んんっ!」

リアがくぐもった声を漏らし、レオの体温を上げる。レオに与えられる熱から逃れようとするリアの身体をベッドに押し倒し、組み敷いた。

口付けを続けながら、ナイトガウンの胸元のリボンを手探りで解き、その隙間から手を入れるとリアがビクッとして手首を掴んできた。それも、レオにとっては些細な抵抗だ。レオは唇をリアの首筋に滑らせた。

「いやっ、レオ!やめて!」

ようやく唇を解放されて、リアが叫ぶ。それにも構わず、レオはリアのナイトガウンの合わせをグッと開いた。ビリッと布の裂ける音がして真っ白なリアの肌が露わになる。首筋にはいくつか赤い跡がつき、むき出しになった肩が震えている。

ギリギリで隠れている2つの膨らみは、リアの荒い呼吸と共に上下し、その谷間がレオを甘く誘う。

レオはゆっくりとリアの首筋から指を滑らせた。その後を追うように、口付けを落としていく。リアがレオの肩を強く押した。

「や、だ……レオ、お願いだから……」

リアが声を震わせる。レオの唇が胸元に辿り着き、布越しに膨らみをそっと包んで指先に少し力を込める。

「っ、あ……や、レオ……っ」

リアの肩がビクッと跳ね、その甘い声に煽られたレオがナイトガウンの中へと手を滑らせて素肌に触れたとき……リアが抵抗を止めた。
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