風に恋して
必死でレオの腕から逃げ出そうとするリアの身体は押し倒され、背中が柔らかなベッドに沈む。
「いや――」
リアに覆いかぶさったレオの唇が、肩口から首筋を辿ってリアの耳に辿り着き、柔らかな耳たぶを甘噛みした。リアはその刺激に思わず声を上げた。
「お前は5歳のときからずっと、この城で暮らしていた」
耳元で、レオが喋る。その度に熱い吐息がリアの耳に吹きかけられ、リアは首を竦める。
「ずっと、俺のそばにいた」
そんなはずはない。リアはヴィエント王国の隣国のマーレ王国出身で、幼い頃に両親の仕事のためにヴィエント王国へ移り住んだ。それからずっと、あの小さな町で暮らしていた。数年前、両親が流行り病で亡くなって、1人になってからもずっと。
「何かの間違いです!」
リアは少し大きな声を出して反論する。そんなリアをレオは顔を上げて見つめてきた。
頬が熱い。レオの唇の触れた場所も……
「証拠もある」
「しょう、こ?」
すると、レオがリアの胸元の布を引っ張った。
「っ!?」
咄嗟に肌蹴た胸元を隠そうとするリアの両手はレオに容易く頭上で縫い付けられる。
「いや――」
リアに覆いかぶさったレオの唇が、肩口から首筋を辿ってリアの耳に辿り着き、柔らかな耳たぶを甘噛みした。リアはその刺激に思わず声を上げた。
「お前は5歳のときからずっと、この城で暮らしていた」
耳元で、レオが喋る。その度に熱い吐息がリアの耳に吹きかけられ、リアは首を竦める。
「ずっと、俺のそばにいた」
そんなはずはない。リアはヴィエント王国の隣国のマーレ王国出身で、幼い頃に両親の仕事のためにヴィエント王国へ移り住んだ。それからずっと、あの小さな町で暮らしていた。数年前、両親が流行り病で亡くなって、1人になってからもずっと。
「何かの間違いです!」
リアは少し大きな声を出して反論する。そんなリアをレオは顔を上げて見つめてきた。
頬が熱い。レオの唇の触れた場所も……
「証拠もある」
「しょう、こ?」
すると、レオがリアの胸元の布を引っ張った。
「っ!?」
咄嗟に肌蹴た胸元を隠そうとするリアの両手はレオに容易く頭上で縫い付けられる。