3月25日。
さよならじゃないよ
あまり眠れずに迎えた朝。

下に朝を食べに行くと…


「……遼」
遼と目があった。

「朱音…俺田舎に帰ることにした」

「うん聞いた」

「でも、必ずまた会いに来るから!」

嫌だ…行かないで

なんて言えないよ。

遼が決めたんやもん。

会いに来てくれるって言うてるやん。

笑顔で見送らな…

「うん。待ってる」

そう言うと同時にまた涙が出てきた。
あぁ…涙腺よわなったな…

「朱音!」
遼が抱きついてきた。

遼…離れたくないよ。
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