3月25日。
「遼?」

「ん?何々?愛してる~ってか」

「ちゃうわアホ!今日デート出来んでごめんな…次はちゃんと行くから」

「あっ朱音………熱あるんか…?」

「はっ?」

「そんな素直で可愛い朱音なんて…朱音じゃないやいないやい!」

─────はぁぁぁっ!??
いつも素直ちゃうからって、たまに素直になればこれや。

「…っ、もう言わん!」
とうちが怒ったとき、一瞬だけ目の前が暗くなり…


─チュッとキスされた。


「嘘やん。朱音好きやで♪」


…なんでこいつはこうも簡単にくっさい台詞が吐けるのか…

聞いてるこっちが恥ずかしくなる。
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