3月25日。
数時間後───

「姉ちゃん。入るで」

弟か部屋に来た。

「遼も田舎帰るんやて。明日の朝出発するらしい…」

「あっそ…」

「あと遼とおばちゃん今日はここ泊まるらしいから」

そういい残し弟は自分の部屋に戻った。


遼はうちと離れるん嫌じゃ無いんかな…
好き好き言うてるだけで、実際はそんなん思ってるんうちだけなんかな…

色々考えてると涙が出てきた。

うちが泣くなんて何年ぶりやろ…


結局その日、同じ屋根の下にいるにも関わらず遼はうちの部屋には来なかった…
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