絶望の淵で
ありさ
――翌朝
「あ、そういや昨日岬のやつどうなったかなぁ?」
「さぁ?どうなったんだろ?」
「今頃病院のベッドで寝てんじゃない?」
「ハハッお似合いだよねぇ」
――ガラ
そのとき、教室の扉が開き担任が入って来た。
心なしか雰囲気が重い。
「えーみなさんに悲しいお知らせがあります。昨夜同じクラスの川添さんが亡くなりました。」
え……?
今…なんて……?
「今夜お通夜があるので行ける人は行ってあげてください。」
そう言うと担任は教室から出て行った。
私は現実を飲み込めず放心状態になっていた。
「…――!――さ!ありさ!」
「…!な、なに?」
いつの間にか私の席に結衣、紗英が集まっていた。
「まさか死ぬなんて…」
「やばいことになっちゃったね…これからどうする?」
「…これから?」
これから…どうなるんだろう?
やっぱり警察に捕まるのかな?
「ごめん…私帰るね…」
私は教室を後にした。