絶望の淵で


これから何をされるか、その大体の予想はついている。
全身を蹴られ、鼻を潰される、つまり目の前にいる岬のようにされるということだ。



案の定、岬の足が私の顎を蹴り上げる。


「うっ…!」

私は仰向けに倒れ込んだ。

倒れ込んだ私を岬は無言で蹴り続ける。
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