絶望の淵で
日常の中の非日常
「おはよー」

「よぅ」

「おはようございまーす」


教室に入り挨拶を交わす生徒たち。

どこにでもある学校の風景。
どこにでもある学校の日常。

ほとんどの生徒にとってはそうだろう。



しかし、私にとっては手の届かないものだった。


ガラガラ…


「あ…来た…」

「よく学校来れるよね…」

「私だったら無理だよ…」


私が教室に入ると、一瞬静寂が訪れ、私を一瞥した後、再び騒がしくなっていく。
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