絶望の淵で

紗英




――昼休み


「ありさ大丈夫かな〜?」
「あ〜、気ぃ強いけど意外と繊細なとこあるからね〜。」

「今頃岬の幽霊に襲われてたりして!」

「ちょっと冗談やめてよ〜!」



私達2人はいつもと変わらない高校生活を満喫していた。





そして6限目――


「あれ?紗英顔色悪いよ?」

「うん…なんか急に気持ち悪くなってきた…。ちょっと保健室行ってくる…。」

「は〜い、いってらっしゃ〜い。」





私は重い足取りで保健室へ向かった。
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