絶望の淵で
蹴り続けて10分ほど経ったとき、


「ん〜なんかつまんないね〜。…そうだ!鼻潰そっか!」



ありさがそう言うと、小さく丸まっている私の体を仰向けにしようとする。
私は必死に抵抗したが、1対3では敵うはずもなく、あっという間に仰向けにされ頭を固定された。



「これくらいでいいかな〜?」


少しして、ありさが持って来たものは、





――拳程の大きな石



「ッッ!!やめて!お願いします!やめてください!」

それを見た私はさらに抵抗するが、なにもできす、悲鳴をあげられないようにハンカチを口に詰め込まれた。



ありさが私の上に馬乗りになり、石を振り上げ、



「ありさ、いっきま〜す!」



振り下ろした。



ゴリ―
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッッ…!」

私の口からこもった悲鳴があがった。



ありさが私の鼻に触れる。


「ん〜まだ潰れてないね〜…よし!もっかい!!」



ゴリ―
グチャ―
グチュ―


「ウ………」
もはや呻き声しかあがらない。



ありさが私の鼻だった部分に触れる。



「あは!カンペキ!」



そう言って立ち上がると、思い切り私の顔を踏んだ。
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