絶望の淵で
2
あのリンチから2週間が過ぎ、顔の腫れと全身の痛みはほとんど引いた。
しかし、鼻だけはまだ潰れたままだ。
もちろんこの2週間は学校には行っていない。
私はひとり暮らしをしているので、親に怪しまれる心配はないし、学校には風邪と言っている。
いっそ、このまま辞めてしまおうかとも考えていた。
(学校に行ってもいじめられるだけ…。クラスのみんなも無視するし、先生も助けてくれない…。辛いことしかない…。)
――ピンポーン
そんなことを考えていると、不意にインターホンが鳴った。
(午前10時…誰だろうこんな時間に…?)
「はい」
ガチャ―
「おはよ〜!」
「!…紗英ちゃん……」
そこには紗英達3人が立っていた。
しかし、鼻だけはまだ潰れたままだ。
もちろんこの2週間は学校には行っていない。
私はひとり暮らしをしているので、親に怪しまれる心配はないし、学校には風邪と言っている。
いっそ、このまま辞めてしまおうかとも考えていた。
(学校に行ってもいじめられるだけ…。クラスのみんなも無視するし、先生も助けてくれない…。辛いことしかない…。)
――ピンポーン
そんなことを考えていると、不意にインターホンが鳴った。
(午前10時…誰だろうこんな時間に…?)
「はい」
ガチャ―
「おはよ〜!」
「!…紗英ちゃん……」
そこには紗英達3人が立っていた。