囚われの華
倫子ちゃんが庭を見渡しながら
「ほんと、何度来ても思うけれど、素敵なお庭だよね。」
と言うと、茜ちゃんも
「そうでしょう?私もこの庭はすごいと思うわ。」
と同調する。
西園寺家の庭は上流階級のなかでも話題に上らないことがないくらい有名なのだ。
四季折々の木々や花々が植えてあり、四季それぞれに情緒あふれる美しい景色を見せる。
「でも、遥ってば心ここにあらずだよね。蓮さんがいないから。」
ニコリと笑いながら美里ちゃんがいうと他の子たちからもそのことでからかわれて。
「ほんっと!!遥ってば分かりやすーい!!顔にすぐ出るもん。」
と言われる始末。
「もっ、もぉー!!!からかわないでよ!!」
顔を真っ赤にした遥に皆があははははと笑う声が辺りに響く。
時計を見ながら玲央さんが
「確かに遅いね。連絡が来た時はそんなに遅くなるとは言ってなかったんだけどね。」
と心配そうにつぶやいた時、遥の待ち人が到着したとメイドが知らせに来るのだった。
二人の再会は実に3年ぶりのことだった。
「えっ!?」
メイドの後ろからやってきた水島蓮は遥を見て驚く。
3年ぶりに会った遥は蓮の瞼に焼き付いている姿とは変わってて・・・
3年でこんなにも変わるのかと驚いていた。
「久しぶりだね。遥ちゃん。遅くなって申し訳ない。
これ、俺からのお祝いだよ。」
そう言いながら差し出した包装されたプレゼント。
固まったように動かなかった遥がおずおずとそのプレゼントを受け取る。
するとそばにいた茜が
「何もらったの?開けてみて?」
と興味津津で。
「う、うん。」
そう言いながら開けてみたら出て来たのはスノードームのブリザーブフラワーだった。
特注なのだろう。
雪が降る中に遥の大好きな花が咲いている。
「あっありがとう。嬉しい。」
そういって見つめる先にいるのはずっと会いたかった蓮で。
姿を見ただけで遥の鼓動は速まった。
180㎝近い長身に肩幅が広く、筋肉質な体。
整った綺麗な顔立ちの中に精悍さが潜んでいて。
見惚れてしまう。
「ほんと、何度来ても思うけれど、素敵なお庭だよね。」
と言うと、茜ちゃんも
「そうでしょう?私もこの庭はすごいと思うわ。」
と同調する。
西園寺家の庭は上流階級のなかでも話題に上らないことがないくらい有名なのだ。
四季折々の木々や花々が植えてあり、四季それぞれに情緒あふれる美しい景色を見せる。
「でも、遥ってば心ここにあらずだよね。蓮さんがいないから。」
ニコリと笑いながら美里ちゃんがいうと他の子たちからもそのことでからかわれて。
「ほんっと!!遥ってば分かりやすーい!!顔にすぐ出るもん。」
と言われる始末。
「もっ、もぉー!!!からかわないでよ!!」
顔を真っ赤にした遥に皆があははははと笑う声が辺りに響く。
時計を見ながら玲央さんが
「確かに遅いね。連絡が来た時はそんなに遅くなるとは言ってなかったんだけどね。」
と心配そうにつぶやいた時、遥の待ち人が到着したとメイドが知らせに来るのだった。
二人の再会は実に3年ぶりのことだった。
「えっ!?」
メイドの後ろからやってきた水島蓮は遥を見て驚く。
3年ぶりに会った遥は蓮の瞼に焼き付いている姿とは変わってて・・・
3年でこんなにも変わるのかと驚いていた。
「久しぶりだね。遥ちゃん。遅くなって申し訳ない。
これ、俺からのお祝いだよ。」
そう言いながら差し出した包装されたプレゼント。
固まったように動かなかった遥がおずおずとそのプレゼントを受け取る。
するとそばにいた茜が
「何もらったの?開けてみて?」
と興味津津で。
「う、うん。」
そう言いながら開けてみたら出て来たのはスノードームのブリザーブフラワーだった。
特注なのだろう。
雪が降る中に遥の大好きな花が咲いている。
「あっありがとう。嬉しい。」
そういって見つめる先にいるのはずっと会いたかった蓮で。
姿を見ただけで遥の鼓動は速まった。
180㎝近い長身に肩幅が広く、筋肉質な体。
整った綺麗な顔立ちの中に精悍さが潜んでいて。
見惚れてしまう。