囚われの華
「あぁ、知ってるよ。二人ともね。
女の方が小笠原彩乃と言って俺の幼馴染なんだ。
家が隣でね。幼少時から仲良くしてたよ。
学校もずっと一緒だった。
俺の方が3歳年上だからかな、ずっと面倒見てる可愛い妹のように思ってたんだが…
彼女に恋してるって気付いたのはだいぶ後…
そのころ、彼女は好きなやつがいてね、そのことでよく俺に相談に来てたよ。」
そういう幸翔に
「幸翔さん、普段はそんなふうに話されるんですね。
私にも普段通りに話してください。
それで、彩乃さんには気持ちを告げたのですか?」
その言葉に幸翔は
「いや、告げてない。
その相手が今そばにいる彼なんだ…
まだ好きだったんだな。彩乃…」
つらそうにそういう幸翔に遥はこの人はまだ好きなんだなと思う。
目の前の二人の様子はどんどんおかしくなるので何を話してるのかと耳を澄まして聞こうとする。
本当はこんなこと、したらいけないって分かってるのに。
したらいけないと分かっていても気になって仕方ないのだ。
蓮君、その人は蓮君にとってどんな人なの…?
まさか、付き合ってる人なの…?
そんなわけ、ないよ、ね……?
女の方が小笠原彩乃と言って俺の幼馴染なんだ。
家が隣でね。幼少時から仲良くしてたよ。
学校もずっと一緒だった。
俺の方が3歳年上だからかな、ずっと面倒見てる可愛い妹のように思ってたんだが…
彼女に恋してるって気付いたのはだいぶ後…
そのころ、彼女は好きなやつがいてね、そのことでよく俺に相談に来てたよ。」
そういう幸翔に
「幸翔さん、普段はそんなふうに話されるんですね。
私にも普段通りに話してください。
それで、彩乃さんには気持ちを告げたのですか?」
その言葉に幸翔は
「いや、告げてない。
その相手が今そばにいる彼なんだ…
まだ好きだったんだな。彩乃…」
つらそうにそういう幸翔に遥はこの人はまだ好きなんだなと思う。
目の前の二人の様子はどんどんおかしくなるので何を話してるのかと耳を澄まして聞こうとする。
本当はこんなこと、したらいけないって分かってるのに。
したらいけないと分かっていても気になって仕方ないのだ。
蓮君、その人は蓮君にとってどんな人なの…?
まさか、付き合ってる人なの…?
そんなわけ、ないよ、ね……?