囚われの華
「何驚いてるの?あなたの婚約者のことなんてすぐに耳に入るわよ?
私もあなたと同じく上流階級の娘よ?
噂なんてすぐに入るに決まってるでしょ?」
蓮を一瞥しながら女性は更に続けた。
「でも、あなたが本当に婚約するとは思わないんだけど?
だって、相手の子、まだ16歳の子じゃない。
さきほどチラッと見かけたけど、可愛らしい子ね。
両親から愛情たっぷり注がれて、素直に育った可愛い子。
苦労など一度もしたことが一度もないって感じね。
あなた、あんな幼い子のこと好きなの?
あなたの欲望を受け止めてくれるのかしら…?
あんな子のことを愛してるなんて笑っちゃうわね。」
「はっ!?誰が誰を愛してるって?
ふざけないでくれないか。俺が彼女を好き?
どこをどうみたらそうなるんだ?
彼女は親の取引先の娘で友人の従姉妹の子だ。
確かに俺のことを慕ってくれて懐いてくれて可愛いと思う。
だが、それだけだ。
なんで俺が5つも年下の子に本気にならねばならないんだ?
まだ、将来を決めるには早すぎるし、そんなつもりはないね。
おれはまだまだ自由でいたい。
婚約なんて御免だね。
だから婚約なんてする気もないさ。」
そういった蓮の言葉に遥は驚き、息も出来ない。
こんな蓮ははじめてみる。
私が知ってる蓮はこんなこというような人じゃない。
私に対してそんなこと思ってたの…?
動けず、ガクガクと震えながらもまだ、そこに立って目の前で繰り広げられる会話に耳をすませる遥に更に衝撃が襲いかかる。
「そもそも、なんで俺があの子を好きだとか思ったんだ?
勝手な憶測で物を言わないでほしいね。
迷惑以外の何物でもない。
俺の親から、あの子の親から頼まれているから優しくしてるだけだ。
親の取引先だから仕方なくね。
そのためにどれだけ苦労したことか。
顔は可愛らしいし、慕ってくれて悪い気はしないが、楽しいわけじゃない。
お役御免になれるならいますぐなりたいくらいだね。」
そう言いきった蓮の目の前には可哀そうな眼をしてみる女性がいた。
そして、その奥には…
私もあなたと同じく上流階級の娘よ?
噂なんてすぐに入るに決まってるでしょ?」
蓮を一瞥しながら女性は更に続けた。
「でも、あなたが本当に婚約するとは思わないんだけど?
だって、相手の子、まだ16歳の子じゃない。
さきほどチラッと見かけたけど、可愛らしい子ね。
両親から愛情たっぷり注がれて、素直に育った可愛い子。
苦労など一度もしたことが一度もないって感じね。
あなた、あんな幼い子のこと好きなの?
あなたの欲望を受け止めてくれるのかしら…?
あんな子のことを愛してるなんて笑っちゃうわね。」
「はっ!?誰が誰を愛してるって?
ふざけないでくれないか。俺が彼女を好き?
どこをどうみたらそうなるんだ?
彼女は親の取引先の娘で友人の従姉妹の子だ。
確かに俺のことを慕ってくれて懐いてくれて可愛いと思う。
だが、それだけだ。
なんで俺が5つも年下の子に本気にならねばならないんだ?
まだ、将来を決めるには早すぎるし、そんなつもりはないね。
おれはまだまだ自由でいたい。
婚約なんて御免だね。
だから婚約なんてする気もないさ。」
そういった蓮の言葉に遥は驚き、息も出来ない。
こんな蓮ははじめてみる。
私が知ってる蓮はこんなこというような人じゃない。
私に対してそんなこと思ってたの…?
動けず、ガクガクと震えながらもまだ、そこに立って目の前で繰り広げられる会話に耳をすませる遥に更に衝撃が襲いかかる。
「そもそも、なんで俺があの子を好きだとか思ったんだ?
勝手な憶測で物を言わないでほしいね。
迷惑以外の何物でもない。
俺の親から、あの子の親から頼まれているから優しくしてるだけだ。
親の取引先だから仕方なくね。
そのためにどれだけ苦労したことか。
顔は可愛らしいし、慕ってくれて悪い気はしないが、楽しいわけじゃない。
お役御免になれるならいますぐなりたいくらいだね。」
そう言いきった蓮の目の前には可哀そうな眼をしてみる女性がいた。
そして、その奥には…