蒼恋物語 【教師×生徒の恋バナ第一弾】
梨香サイド 2
気がついたら、保健室のベッドの中だった。
枕元に誰かいるようなので、首を少し傾けた。
少しウェーブのかかった髪に、端正な顔立ち。
入学式の前に、一緒に桜を見ていた人だ。
確か…蒼先生、だったかな?
「大丈夫か?」
「…はい。
…あの、先生がここまで運んでくださったのですか?」
そうだとしたら、お礼を言わなくては…。
「いや、坂下先生だよ。
僕はさっきまで、ここの場所を知らなかったくらいだからね。」
「そう…ですか…。」
私、落胆してる?
でも…どうして?
「あの…さ、式の前にあんなこと言って、ごめんな。」
「私、気にしていません。」
私は、微笑を作りながら言った。
蒼先生が、気にするといけないから…。
枕元に誰かいるようなので、首を少し傾けた。
少しウェーブのかかった髪に、端正な顔立ち。
入学式の前に、一緒に桜を見ていた人だ。
確か…蒼先生、だったかな?
「大丈夫か?」
「…はい。
…あの、先生がここまで運んでくださったのですか?」
そうだとしたら、お礼を言わなくては…。
「いや、坂下先生だよ。
僕はさっきまで、ここの場所を知らなかったくらいだからね。」
「そう…ですか…。」
私、落胆してる?
でも…どうして?
「あの…さ、式の前にあんなこと言って、ごめんな。」
「私、気にしていません。」
私は、微笑を作りながら言った。
蒼先生が、気にするといけないから…。