蒼恋物語 【教師×生徒の恋バナ第一弾】
大阪のホテルは2人部屋で、私はアンジェと一緒。



「蒼とのデート、楽しかった?」


「うん!

…でも、今日はゴメンね。

一緒に遊ぶ約束してたのに…。」


「良いよ、で、今日はドコへ行ったの?」


「水族館、お土産買ってきたよー。」



アンジェは一瞬、目を見開く。



「ありがと、リコ。」


「私からはマンボウのキーホルダー、お揃いだよ。

あと先生から、口止め料みたいなこと言ってた。」


蒼先生から預かった包みを、アンジェに渡す。



「へぇー、蒼がねぇ…。」


アンジェが包みを開けると、イルカのネックレスが出てきた。



「おっ、かわいー。」


アンジェは早速、身につける。



アクセサリーって、彼女にあげるものじゃ…ないの?


ひどいよ、蒼先生…。


「リコ、どうしたの?」


アンジェが、俯いた私に声をかけてくれた。



「だってぇ…私、先生からアクセサリー貰ったことないのに…。」


ベソをかきながら言った言葉に、アンジェは驚いていた。



「蒼の奴…私がアトでシメてやるから、もう泣かないの。

せっかく仲直りしたばかりなんだから、ケンカしちゃだめよ。」


アンジェは、私の頭をヨシヨシって撫でてくれた。




ありがとう、アンジェ。


ちょっと、元気出たよ。



それにひきかえ、私はアンジェの恋の応援が全然だよね…。







  
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