蒼恋物語 【教師×生徒の恋バナ第一弾】
3日目は、各クラス5班に分かれて、観光がてら京都まで向かう。


私とアンジェは、クラスの男子4人と行動する。


各ポイントには先生方が待機していて、事前の申請どおりに行動しているかチェックする。




蒼先生はいち早く京都へ向かったので、今日は会えない。


お仕事だもの、仕方…ないよね?



私は、1人で生徒たちを待ち続ける蒼先生に、逐一メールを送る。




『大阪城公園はとても広いです、目指すお城はドコー?』


『到着ー!アンジェがバテ気味です。』


『屋台でたこ焼き食べました。』


『今から通天閣に登ります。』


『ビリケンさん発見~♪』



ココはチェックポイントだったようで、坂下先生が待機していた。





通天閣を降りると、串カツ屋の前で男子が言う。


「先生、食いに行って良い?」


「私もお昼を済ませたいので、ご一緒してもよろしいですか?」


「やったー!先生のオゴリだー。」


「たくさん食べるぞー!」


「ちょ…待ちなさい、誰も奢るとは言っていません。」


「待ちませーん。」



坂下先生と男子たちのやりとりが、可笑しかった。




『男子にランチをねだられ、坂下先生ピンチ!?』



私は、送信ボタンを押した。







   
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