蒼恋物語 【教師×生徒の恋バナ第一弾】
「ったく、ココが無人駅ならサツなんかに引き渡さずにシバくのによー。」


蒼先生がイラつきながら言った。



「おや、剣道4段がそのような発言をするのは良くありませんね。

万が一痴漢が亡くなってしまうと、私たちが捕まってしまいます。」


「だ…誰も殺すとは言っていないでしょう?

それにお言葉ですが、僕は5段です。」


「審査に通ったのですか、おめでとうございます。

それはさて置き、私でしたら、そうですね…。

二度と不埒な真似をしないよう、使い物にならない程度で止めておきます。」




ばきっ!



坂下先生が、指を鳴らした。




いつもは笑みを絶やさない坂下先生が、かなりお怒りのご様子…。





坂下先生の言葉に、周りの空気が凍りついた。



「使い物にならないって…何をだよ?」


「考えなくても、分かりそうなものだろ?」


「オレ、寒気してきた…。」


「『仏の坂下』って言われてるけど、蒼先生よりもコワイんじゃ…。」



さっきまでイラついていた蒼先生も、一瞬固まった。



「言葉遣いと見かけによらず…コワイこと、言いますね。」







 
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