蒼恋物語 【教師×生徒の恋バナ第一弾】
初詣の後、蒼先生の部屋でお茶を飲みながらまったりする。



「お正月、おウチに帰ったりしないの?」


1人暮らしだし、そうするものだと思ってた私は聞いた。



「まぁ、帰らなきゃいけないってワケじゃないし…。」


蒼先生は、窓の外を見ながら言った。



「ご両親、寂しがったりしない?」


「しない。」


即答…だった。



外を見たままだった蒼先生は、手にしていたコーヒーを飲み干した。




蒼先生は、ご家族とは上手くいっていないのかな?



これ以上、聞いちゃいけない気がした。


何て言うのか、あまり知られたくないって感じがしたから。



でも、このままいると聞いちゃいそう…。





「私…、帰るね。」


「そっか、じゃあ…送る。」



蒼先生は私の意図が分かったのか、引き止めることもなく、車の鍵を手にした。






 
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