蒼恋物語 【教師×生徒の恋バナ第一弾】
送別会
梨香サイド 1
3年生の送別会が、講堂で行われた。
有志や部活の1・2年生がステージで出し物をして、3年生に楽しんでもらおうというもの。
今年は先生方が、お芝居とバンドを組んでの演奏を披露してくれるらしい。
蒼先生はお芝居に出ていなかったから、バンドの方に出るようだ。
以前、アンジェが蒼先生の部屋でヴァイオリンを見つけたことがあった。
その時は他の楽器を見なかったけれど、他にも弾ける楽器があるのかな?
幕が開き、6人の先生方が演奏を始めた。
蒼先生は、初デートの時に着ていたエンジのライダースジャケットを羽織って、ギターを手にしていた。
若手ばかりだと思っていた中に、ベテランの坂下先生がギターを弾いていた。
いつもは額にかからないようにしている前髪をおろし、メガネを外している。
私は1年生の初めにその姿を拝見したことがあるけれど、他の人は初めてだったようだ。
「誰?」
なんて声が飛び交っていた。
坂下先生だと分かると、みんな口を揃えて言った。
「意外…。」
普段の見た目では、坂下先生がギターを…しかもロックを弾くとは想像できないものね。
何曲か弾いているうちに、ステージを下りて3年生がいる席で演奏していた坂下先生が、ステージにいる蒼先生を呼んだ。
すると蒼先生がステージを下り、3年生に囲まれて演奏しだした。
黄色い声援が、一層大きくなった。
私も、間近で見たかった…と思った。
有志や部活の1・2年生がステージで出し物をして、3年生に楽しんでもらおうというもの。
今年は先生方が、お芝居とバンドを組んでの演奏を披露してくれるらしい。
蒼先生はお芝居に出ていなかったから、バンドの方に出るようだ。
以前、アンジェが蒼先生の部屋でヴァイオリンを見つけたことがあった。
その時は他の楽器を見なかったけれど、他にも弾ける楽器があるのかな?
幕が開き、6人の先生方が演奏を始めた。
蒼先生は、初デートの時に着ていたエンジのライダースジャケットを羽織って、ギターを手にしていた。
若手ばかりだと思っていた中に、ベテランの坂下先生がギターを弾いていた。
いつもは額にかからないようにしている前髪をおろし、メガネを外している。
私は1年生の初めにその姿を拝見したことがあるけれど、他の人は初めてだったようだ。
「誰?」
なんて声が飛び交っていた。
坂下先生だと分かると、みんな口を揃えて言った。
「意外…。」
普段の見た目では、坂下先生がギターを…しかもロックを弾くとは想像できないものね。
何曲か弾いているうちに、ステージを下りて3年生がいる席で演奏していた坂下先生が、ステージにいる蒼先生を呼んだ。
すると蒼先生がステージを下り、3年生に囲まれて演奏しだした。
黄色い声援が、一層大きくなった。
私も、間近で見たかった…と思った。