蒼恋物語 【教師×生徒の恋バナ第一弾】
「戻ってこないのが生徒だけならば、すぐに他の先生方に協力を仰いで探しますが、教員が戻らないのは初耳です。

あと10分遅かったら、皆さんに捜索依頼するところでした。

良かったですね、蒼先生、あなたの評定にキズがつかなくて。」


うわ、トゲのある言葉…。


こういうの、苦手なんだよな…。



「坂下先生、怒っていらっしゃるのなら、声を荒げていただいた方が…。」


「私は喜んでいますよ、蒼先生の評定にキズがつくということは、指導する立場である私の評定にも響きますから。」


ウソだ、評定なんか気にするタイプじゃないだろ…。



「そういう責められ方されると、胃に穴が開きそうで…。」


「蒼先生、私の胃は既に悲鳴を上げています。」


こンの…古狸ー!!



「中に入りましょう、話はそれからです。」


坂下先生は、吸殻を携帯灰皿に入れると、中に入っていった。


僕らもそれに続く。



   


   
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