蒼恋物語 【教師×生徒の恋バナ第一弾】
ダークエンジェル
梨香サイド 1
すっかり、クラスで浮いてしまった私。
昼休みはいつも、立入禁止となっている屋上へ続く扉の前で過ごす。
こんなところは誰も来ないはずなのに、G.W.明けのこの日は先客がいた。
ショートの赤茶色の髪を逆立てて固めた少女が、左耳に安全ピンを突き立てているところだった。
うわ…、痛そう…。
ピアスをするために、こんなことしてるのかな?
でも、学校はピアス禁止のはず。
少し怖いけど、彼女に声をかけることにした。
「ごきげんよう、耳は痛くないのかしら?」
私の声に、彼女は灰色がかった目をこちらに向けた。
その髪と目の色を見て、彼女がアンジェリーナという名前から『ダークエンジェル』という異名を持つ少女だと分かった。
「何しに、来た?」
少し低めの声で言い放ち、冷たい視線を私に送る。
「私、いつもここでお昼を過ごしますの。」
「じゃあ、邪魔したのは私の方ってワケね…。」
「邪魔だなんて思っていませんわ。
坂下HRの余合梨香と申します。
良かったら、お昼ご一緒しませんか?」
昼休みはいつも、立入禁止となっている屋上へ続く扉の前で過ごす。
こんなところは誰も来ないはずなのに、G.W.明けのこの日は先客がいた。
ショートの赤茶色の髪を逆立てて固めた少女が、左耳に安全ピンを突き立てているところだった。
うわ…、痛そう…。
ピアスをするために、こんなことしてるのかな?
でも、学校はピアス禁止のはず。
少し怖いけど、彼女に声をかけることにした。
「ごきげんよう、耳は痛くないのかしら?」
私の声に、彼女は灰色がかった目をこちらに向けた。
その髪と目の色を見て、彼女がアンジェリーナという名前から『ダークエンジェル』という異名を持つ少女だと分かった。
「何しに、来た?」
少し低めの声で言い放ち、冷たい視線を私に送る。
「私、いつもここでお昼を過ごしますの。」
「じゃあ、邪魔したのは私の方ってワケね…。」
「邪魔だなんて思っていませんわ。
坂下HRの余合梨香と申します。
良かったら、お昼ご一緒しませんか?」