蒼恋物語 【教師×生徒の恋バナ第一弾】
遡ること9年
梨香サイド 1
私が、子供をおろしたことを告白したあと…。
蒼先生は私を抱きしめて、頭を撫でてくれた。
「あのときの…、妊娠していたんだね。
辛かったよな、ごめん…。」
私の頬が濡れた。
私のじゃなく、蒼先生の涙で…。
蒼先生が泣くのを見たのは、この時が初めてだった。
「梨香、もう会わないなんて…言わないで欲しい。
僕には梨香が必要、だからそばにいて欲しいと思っている。」
「1人じゃ育てられないからって、あんな取り返しのつかないことしたのに…。
先生はそれを許してくれるの?」
「許すもなにも、梨香は悪くない。
梨香が一番そばにいて欲しいときに、行方をくらませたのは僕なのだから…。」
「それは、先生のせいじゃないもの…。」
蒼先生は抱きしめる腕を解き、自分の涙を拭った。
「僕は梨香を愛してる、1日たりとも忘れたことなんてなかった。
さっきも言ったけど、僕はこれからも梨香にはそばにいて欲しい。
だから…。」
蒼先生は居ずまいを正し、続けて言った。
「余合梨香さん。
二十歳になったらすぐに、僕と結婚してください。」
蒼先生は私を抱きしめて、頭を撫でてくれた。
「あのときの…、妊娠していたんだね。
辛かったよな、ごめん…。」
私の頬が濡れた。
私のじゃなく、蒼先生の涙で…。
蒼先生が泣くのを見たのは、この時が初めてだった。
「梨香、もう会わないなんて…言わないで欲しい。
僕には梨香が必要、だからそばにいて欲しいと思っている。」
「1人じゃ育てられないからって、あんな取り返しのつかないことしたのに…。
先生はそれを許してくれるの?」
「許すもなにも、梨香は悪くない。
梨香が一番そばにいて欲しいときに、行方をくらませたのは僕なのだから…。」
「それは、先生のせいじゃないもの…。」
蒼先生は抱きしめる腕を解き、自分の涙を拭った。
「僕は梨香を愛してる、1日たりとも忘れたことなんてなかった。
さっきも言ったけど、僕はこれからも梨香にはそばにいて欲しい。
だから…。」
蒼先生は居ずまいを正し、続けて言った。
「余合梨香さん。
二十歳になったらすぐに、僕と結婚してください。」