蒼恋物語 【教師×生徒の恋バナ第一弾】
「確かに桜は綺麗ですが、花を愛でるのは後にしていただけませんか?

入学式が始まります。」


その声で、はっとした。


僕は、まだ受付を済ませていない余合という生徒を探していたんだった。



「全く…ミイラ取りがミイラになってどうするのですか?」


坂下先生の言葉は、ごもっともなので反論できない。




坂下先生が少女に声をかける。


「余合梨香さんですね?」


「はい。」


少女は、僕が探しに行った生徒だった。




坂下先生は、余合に造花を手渡すと


「すぐに講堂に向かってください。」


と、言った。
   






   
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