蒼恋物語 【教師×生徒の恋バナ第一弾】
クラス替え

梨香サイド 1

2年進級時に文系・理系を選ぶことになっているので、この学校は3年でのクラス替えがない。


例年に比べ理系に進む人が多く、今年は1クラス増やしたという。


8クラス中、3クラスの理系…なぜか女子が多い。


理由は、蒼先生。


噂で、2年の理系クラスの副担任になるんじゃないかと流れたためだ。





いくら私の彼氏だといっても、クラス替えのことなんて教えてくれるわけがない。


忙しいらしく、休み中の部活動にも顔を出すことが少なかった。




メールはするけど、ちょっと寂しい…。



私は文系を選択したので、蒼先生が理系に行っちゃったら、学校で会える機会減るんじゃないだろうか?


春休みは、悶々と過ごした。







始業式前に、自分のクラスを確認する。



私の名前は出席番号順の終わりにあたるので、混み合っている右側を避け、左から見ていくことにした。


半分くらい見たところで発見。



しかも、私の右隣にはアンジェの名前があり、クラス名は『坂下HR』となっていた。



坂下先生は、良い先生だから嬉しかった。







 
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