蒼恋物語 【教師×生徒の恋バナ第一弾】
翌日、数学科教材室に向かったら、中間考査前ということもあり入室禁止になっていた。


ノックをすると、中から蒼先生が出てきた。


「あの、先生に用事がありまして…。」


「場所、移動しよう。」





よくアンジェと一緒に過ごしている、屋上前の扉へ向かった。


「どうした?」


「昨日、渡しそびれちゃって…。」


そう言って、クッキーを渡す。



「ありがとう。」


蒼先生は、クッキーを受け取ってくれた。




「ところで、学校に色付きリップは駄目だって言ったよな?

そんなにキスしたい?」



そう…だよ。


軽く触れるだけじゃ、足りない。


もっと、したいの。


そんなこと思うなんて、イヤラシイの…かな?



蒼先生があんなことするから、ドキドキが止まらなくて…眠れなかったんだから。








 
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