蒼恋物語 【教師×生徒の恋バナ第一弾】
梨香サイド 1
入学式の後、教室へ移動し、先生方が来るまで自分の席に座って待つ。
周りを見渡すと、同じ制服を着た人同士くっついてお喋りをしている。
中学が一緒だったから話しやすいのかな?と思った。
彼女たちは、みんな私を遠巻きに見ているようだ。
学校の指定どおりに中学の制服を着たのは、間違いだったのかもしれない。
白い丸襟ブラウスに小豆色のボレロとジャンパースカート、同色のベレー帽被って、首からロザリオを下げている私は、どう考えても浮いている。
自分でも分かっているので、同じクラスになったコたちに話しかけられない。
少しして、私に話しかけてきたコがいた。
…といっても、数人の男子だ。
幼稚園からずっと女子校にいて、同世代の男子と話したこともない私は、何を話したらいいのか…よく分からない。
まずは…あいさつよね?
「ごっ…ごきげんよう…。」
私が口を開くと、クラス中が固まった。
あ…、え…?
私、何か変なことを言ったかしら?
「すげぇ、本物のお嬢様だよー!」
「さすが聖女、その辺の女子なんかと比べ物にならないくらい、お上品だよなぁ。」
ちなみに、聖女というのは私が中学まで通っていた学園の名称を省略して呼んでいる。
私の一言で盛り上がっている男子に対し、女子は冷ややかだった。
「なーにが『ごきげんよう』よ?
気取ってんじゃないっつーの…」
なんだか、女子たちの視線に悪意を感じる程だ。
そういった視線で見られるのは初めてだったので、戸惑った。
周りを見渡すと、同じ制服を着た人同士くっついてお喋りをしている。
中学が一緒だったから話しやすいのかな?と思った。
彼女たちは、みんな私を遠巻きに見ているようだ。
学校の指定どおりに中学の制服を着たのは、間違いだったのかもしれない。
白い丸襟ブラウスに小豆色のボレロとジャンパースカート、同色のベレー帽被って、首からロザリオを下げている私は、どう考えても浮いている。
自分でも分かっているので、同じクラスになったコたちに話しかけられない。
少しして、私に話しかけてきたコがいた。
…といっても、数人の男子だ。
幼稚園からずっと女子校にいて、同世代の男子と話したこともない私は、何を話したらいいのか…よく分からない。
まずは…あいさつよね?
「ごっ…ごきげんよう…。」
私が口を開くと、クラス中が固まった。
あ…、え…?
私、何か変なことを言ったかしら?
「すげぇ、本物のお嬢様だよー!」
「さすが聖女、その辺の女子なんかと比べ物にならないくらい、お上品だよなぁ。」
ちなみに、聖女というのは私が中学まで通っていた学園の名称を省略して呼んでいる。
私の一言で盛り上がっている男子に対し、女子は冷ややかだった。
「なーにが『ごきげんよう』よ?
気取ってんじゃないっつーの…」
なんだか、女子たちの視線に悪意を感じる程だ。
そういった視線で見られるのは初めてだったので、戸惑った。