未知の世界

明ーsideー




風夜はバカだ…。



あたしの気持ちが
分からないなんて…。


いつもなら分かるのに、
なんで恋愛になると
分かんなくなるんだよ!!



さすがに
愛夢とは友達だけど
風夜の彼女であって
あたしのライバルなんだよ。
風夜、愛夢、個人のことなら引き受けたいけど、
あんたらリア充の悩みは
聞きたくないよ…。


最終的に
ノロケになるから…。



「な〜、あき〜!!聞いてくれよ、俺の悩み〜!!」


「やだ。」


「幼馴染みだろ?」


…ズキッ…


「そうだけど…」

「じゃ、いいじゃん!!」

「それとこれとは話が別!」

「じゃ、他当たるわー。」

「そうしてくれ。」



風夜のばか…。


うちにとって
あんたは幼馴染みじゃ
ないんだよ…。


幼馴染みという
鎖がずっとうち達に
巻き付いてる。

うちにとって
“幼馴染み”は
最悪だ…。


“幼馴染み”という
鎖を外せないから…。


だから、ずっと
“幼馴染み止まり”なんだ…。




< 6 / 7 >

この作品をシェア

pagetop