この声が届くことはもう…。


ゴホンッ

先生の咳ばらいが
生徒を静めた。

「コンニャクだか、
そんなことワシは知らん。
もうすぐ始業式開始時間なんだから
さっさと席ィ着けっ!!」

キーンコーンカーンコーン

先生の怒鳴り声と同時に鐘がなる。

ガタガタッ

先生の威圧で生徒は皆、
席に着き始めた、が…


ピクッピクッ

っと音が出るように、
先生の眉毛が痙攣している。

「…如月、お前なぁ。
ワシの声が聞こえんかったか、
あぁ!?」

翔にスリスリしていた如月さんは
先生の脅迫じみた声に
ビクぅ、と肩を震わせ
自分の席(翔ととても遠い席)に
走った。

「まったく…」と言いながら
先生は出席確認を行った。

「小嶋ー」「・・・うぃー」
「斉藤ー」「はぁ~い」

「颯麻ー」「ぁっはい!」

色々考えてる時に名前を呼ばれて
吃驚した声で返事した。

「おぉいい返事だ。
小嶋ー、見習えよー」

ギャハハ!
と、不良系男子が笑いだす。

結構恥ずかしかった・・・。


純也と同じクラスでも、
もうクラス替えがしたい…っ!

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