この声が届くことはもう…。
好意
幼馴染
私は、颯麻藍那、高2。
「あーいなっ!」
と言いながら、
飛びついてきたのは朱間純也、高2。
私が家出るのを
待っててくれた(いつもの事)。
赤ちゃんのころから一緒なんだけど、
今となっちゃ幼馴染って感じ?
「んもー、純也っっ!
離れなさいっ!!」
「ちぇー。藍那すぐ怒るー」
言いつつ、
ぶぅーと頬を膨らませながら
私ん家の塀をつんつん蹴る。
ボロいんだから蹴んな。
すぐ物に八つ当たる。
子供か!って言いたい…
世話が大変だ…。
とか言いつつ、
素直になれない私が1番子供か。
私、純也が好き!
なんてキモイわ~…
あははh……
「…ぁぃな、あいな 藍那 藍那…」
「うわぁぁっ!」
私がぼーっと歩いてたのを
見ていたらしい純也が
隣で名前を呼び続けていた。
気付かなかったぁ…。
「何考えてんだ?」
「ぇ…?別に、何も…?」
「そーか?」
んー、と
何かを考えつつ私を見つめる。
あんたのこと考えてたの…
なんて言えるかって
告白してるようなもんじゃない。
などと考えていたら、
学校に着いてしまった。