この声が届くことはもう…。


どこかで聞いたことのあるような、
懐かしいこの曲…。

…ふと脳裏をよぎった。



…………

「あぁっ!!」

私は大きな声を出した。
この曲が何かわかったからだ。

「私の…」

翔は歌いながらウィンクして
微笑んだ。


―――ガタン!

すると、純也がいきなり立って
その反動で椅子を飛ばし、
反応した。

「何?藍那の…知り合い?」

「ぇ?ぅ、うん」

「誰っだれ誰??」

まったこいつ、
純也もすんごい顔してきたよ。

フシギーな…。

「…昔の…知り合い?」

「えぇ!?
そんなんいたっけ??」

うん、知らないだろうよ。

「中学んとき、部活一緒だった」

純也とは、
中学の部活だけいる場所が違った。

「へぇ~」

興味津々な目で私を見るなし。

「紹介してー」

「っと、翔…だっけ?」

「だっけ?って酷くね?」
「ごめんごめん」

うわぁー
ここで会うか?普通!
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