跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
「婚約したと書かれているけど…婚約者って桜瀬さん??」


「え、あ…はい」


柏木さんに干渉されるのは嫌だけど。

私は正直に答えた。



「あなた・・・華道なんて習っていた?」


いちばん、聞いて欲しくない質問が飛んできた。


私は苦い薬でも飲んだような表情に。


「これから習います…」


「…苦労するわよ…」


もう、大方…無知ではダメだと自分で気づいていた。


だから、和也の教わって少しずつ努力するつもりでいた。


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