跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
俺は新商品の売り込みに精を出して、会社に戻った。



成果をパソコンのデータに打ち込んでいく。



今夜は久しぶりの残業ーーー・・・



黄田川さんと一緒に残業をおしゃべりしながら、指はキーを叩いていた。



「さすがは黄田川さん…キー叩くの早いですね…」


「だろっ?」


秋が深まり、空が茜色に染まる時間は短く、
すぐに陽が落ちて闇に包まれていく。



残業を終えて、どんどんフロアから人が消えていった。


腹が減って、急に集中力は途切れた。


「!?」


桃と羽原さんが俺たちの居る営業フロアに入って来た。



「「お疲れ様…」」


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