跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
ヴァンパイアみたいに、美味そうに私の血を吸った。


その行動が妙にエロっぽくて、私の心臓は激しく高鳴り…どうしようもない。



「もう…離して…」


「はいはい…そんな困った顔すんなよっ」


和也は私の頬をプニュプニュ、指で摘む。



指の傷口のバンドエイドを巻きつけて、レッスン再開。



花材を左手にハサミを右手に持つ和也の顔つきは次期家元の顔。



華道で生けられた花は枯れればその美しさは失くなる。


その刹那的で優美な美しさが華道の魅力なのかもしれない。









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