跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
和也は家元に黙って、会場を出て控え室に引っ込んだ。



「マジで疲れる…」



和也はお疲れモードで、一人がけのソファーに座り込む。



「大丈夫?和也」



「こっちに来て…桃…」



「!?」


和也は自分の膝下を指差して、私を呼ぶ。


膝の上に座れって合図?


そう言われても…


「早く…桃…」


その切なげな声を出されると拒めなくなる。


< 142 / 203 >

この作品をシェア

pagetop